Sea Island Cotton シーアイランドコットン
歴史ある綿花の最高峰
綿花の最高峰と呼ばれる「シーアイランドコットン」の特徴は、繊維が長くて細く、強いこと。糸にするときには繊維を引き揃え撚りをかけますが、この優れた特徴によってふっくらと柔らかな仕上がりになります。優しい肌触りは英国王室に愛され、200年間にわたり門外不出とされていた歴史も有しています。
このコットンが育つのは、特別な気候条件・土壌を持つ限られた地域のみ。全収穫量は年間数十トンとごくわずかで、綿花全体の0.00001%(1/10万)ほどの収穫量と稀少価値がとても高くなっています。
「シーアイランドコットン」は現地の農家と契約栽培を行い、どんな方が、どのくらい、どのように作っているか、労働環境をしっかり把握しトレーサビリティを確立しています。
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West indian
sea island cottonWest indian sea island cotton ウエストインディアン シーアイランドコットン
「シーアイランドコットン」のルーツは、カリブ海の島国バハマ諸島と言われています。現在もカリブ海で栽培が行なわれ、私たちはジャマイカ産の「シーアイランドコットン」を使用しています。この地で栽培される「ウエストインディアン シーアイランドコットン」は、樹の下から上へと順にコットンボールが弾けていくというタイミングにバラツキがあるのが特徴。コットンは雨などの水に濡れると品質が悪化してしまうため、ボールが弾けたら早く収穫する必要があるため、何か月にも渡り一つひとつ手摘みで収穫し、できる限り繊維を傷つけないように細心の注意を払っています。
この手間のかかるコットン栽培は、品質の高さだけでなく、現地コミュニティに新たな雇用をもたらします。近年では規模を拡大し、国の特産品になることを目指しています。
近藤紡績所は日本国内で唯一、「シーアイランドコットン」を取り扱うことを許された紡績工場です。自分たちの技術力に誇りを持ち、プレミアムな糸をつむぎます。West indian sea island cotton
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American
sea island cottonAmerican sea island cotton アメリカン シーアイランドコットン
「シーアイランドコットン」の名は、アメリカ・サウスキャロライナ州のシーアイランド地方が由来。バハマ諸島から持ち込まれ盛んに行われていた栽培も、20世紀初頭に害虫被害により壊滅してしまいました。それから100年の後、地元の大学と種子から研究を重ね、奇跡の復活を遂げました。それが「アメリカンシーアイランドコットン」です。
栽培地はメキシコ州のエルパソという高地で、年間日照時間は3700時間と非常に長く、昼夜の寒暖差が大きい特殊な場所です。収穫時期になると霜が降りコットンボールが一気に弾けるため、機械による収穫が可能となり、西インド諸島に比べ生産性が高くなります。
このコットンの取り扱いは日本のみで、近藤紡績所が紡ぐ「アメリカンシーアイランド」の糸「ASIC」は世界唯一のプレミアムな糸です。American sea island cotton