わたしたちの取り組みOur Initiatives

もういちど、はじめまして。コットン。もういちど、はじめまして。コットン。

私たちの生活に、「綿」はとても身近なもの。
身近であるからこそ、その価値を
当たり前のものとしてとらえてしまいがちです。
もういちどコットンについて学び、
改めてその魅力を考えなおしたい。
そう考えた私たちは、
さまざまな取り組みをはじめています。

Feeling Cottonコットンを感じる

コットンを研究するため、大町工場に綿花畑を作り栽培を開始。知識やノウハウのない中からのスタートで、害虫被害や自然を相手にすることの難しさを痛感しながらも、今では10品種の綿花を育てるまでになり、大町市という冷涼な環境においても綿花を栽培できることが分かりました。
また、周辺の方々と一緒に種まきや収穫作業を行なうことで、コットンを通して地域の交流・学習のコミュニケーションの場としても機能しています。
綿花を自分たちで栽培することで自然の恵みの貴重さを再認識し、「糸くず」や「落ち綿(紡績工程で出るくず綿)」を利用した新たな糸の開発につなげ、コットンをムダにしないものづくりを行なっています。

Growing Cotton綿花の栽培
Growing Cotton綿花の栽培

「糸くず」や「落ち綿」などを使って開発した糸は、
renmentオリジナル巾着に再利用。

Sea Island Cotton
Research
シーアイランドコットンの研究

「シーアイランドコットン」は生産地の契約農家で栽培され、どんな生産者が、どのくらいの量を産出しているかなど多様な情報を把握。そして、畑から出荷され糸・生地になるまでの全工程を徹底的に管理し、お客様に安心と信頼を届けるトレーサビリティをしっかりと確保しています。
近年では特に、アパレル製品のサプライチェーンが複雑になってきている背景や、気候変動による栽培環境への影響など、綿花をとりまく状況は日々変化しており、このままではコットンの未来が危ないと感じることもあります。
そこで、私たちが扱う稀少な「シーアイランドコットン」を守り後世に残していくため、信州大学やシーアイランドクラブ株式会社と協働し「産学連携プロジェクト」を立ち上げました。海島綿ブランドの価値を守ることや、品質・生産性の向上を目的としたDNAの研究、さらには栽培過程において綿花の特性に影響を及ぼす因子を探ることを目的に、新たな栽培方法を確立する研究を行なっています。
これらの技術を確立し、生産地への指導・導入することで、コットンの品質や生産性の向上はもちろんのこと、農家の方々の生活を守ることにつながると考えています。

Research Sea Island Cottonシーアイランドコットンの研究
Research Sea Island Cottonシーアイランドコットンの研究

Sustainabilityサステナビリティ

工場がある長野県大町市は、四季のうつろいが豊かで人々の生活と自然が密着した美しい町として知られています。北アルプス3,000m級の山岳部の麓に位置し、周囲の山々に降る豊富な雨や雪の恩恵を受けた水は、飲み水としてだけでなく農業などにも利用されています。
紡績工程では、温湿度の管理が非常に重要です。多数の機械が稼働する工場では大量の機械熱が発生し、通常はその熱を冷やすために冷凍機を使用し電気の力で熱交換を行います。しかし、大町市には一年中水温13℃の冷たい地下水が流れており、この水をくみ上げ空調管理に利用することで熱交換を実現すると同時に、必要な時に必要な量だけを利用することでムダや環境への負担軽減を実現しています。人にも地球環境にも、とても優しい工場なのです。これが、私たちの紡績工場がこの町にある理由です。

Sustainabilityサステナビリティ
Sustainabilityサステナビリティ

多くの機械の稼働により発生した熱は、
地下水を利用した冷却室で冷やすことで、
コストを抑え、環境にも優しい工場に。

To Cotton
100 years later
100年後のコットンへ

コットンの未来は、必ずしも
明るい展望ばかりではありません。
しかし、だからこそあらゆる課題から
目をそむけることなく、
私たちが今できることを考え続け、
行動していくことが重要です。

100年後にも、素晴らしいコットンを
残していくために。
未来の人々が、心地良いコットンに触れ
笑顔になるために。

自然の恵みへの感謝の気持ちを
忘れることなく、
これからも常に、
“はじめまして”の気持ちで。
私たちはずっと、コットンと向き合っていきます。